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福井県郷土伝統工芸品

三国提灯について

提灯を製造するとき、木型と竹ひごを用い、手作業で形を作り、絵付けは手描き、乾燥は天日で自然乾燥させて作る昔ながらの技法が認められました。 他県では分業制が主ですが、12ある工程すべてを、今なお手作業で行っています。

木型

竹ひご

和紙貼り

絵付け

三国提灯は福井県郷土工芸品指定されています。
「 三国提灯 」 (郷土工芸品名称)
福井県郷土工芸品指定(平成二十八年十一月)

福井県郷土工芸品とは

国指定の伝統的工芸品以外にも、福井県の風土と県民のくらしの中で育まれてきた、手作りの優れた工芸品が数多く見られます。これらの中で次に掲げる用件等に該当するもので、福井県知事が指定したものをいいます。
1. 工芸品であること
2. 主として日常生活に使われるものであること
3. 製造工程の主要部分が手工業的であること
4. 一定の期間(10年以上)、県内において当該工芸品が製造されていること
5. 伝統的な技術または技法に基づき、かつ、伝統的に使用されてきた原材料が主たる原材料として用いられ製造されるものであること
6. 郷土の風土、くらしを題材とし、郷土の資源を素材とするもので、独自の技術・技法により製造され、特色ある地域づくりに貢献するものであること

三国の提灯文化

三國湊は、かつて北前船交易で栄えた湊町です。
情緒ある町並みが残り、活気ある祭り文化が受け継がれています。毎年5月20日に行われる三国祭では、地区ごとに紋の違う提灯が家々の軒先に吊るされ、風情ある光景が見られます。